英語学習の「三大ストレス」を軽くするヒント

英語学習の「三大ストレス」を軽くするヒント

「自信がない」「時間がない」「続かない」は、環境とやり方で変えられる

_____________________________

「効果のある英語学習方法」の情報はたくさんあって、どこにでも手に入ります。
ありすぎて、迷いますよね。

なぜこんなにたくさんあるかというと、
「これぞ誰にでも一番効果のある英語学習方法」というのが、
まだ見つかっていないからではないでしょうか。

私は、どんな方法であっても、
その人に合っている方法が、一番効果があると感じています。
逆にどんなに素晴らしい学習方法や教材でも、
学習者がイヤになったり続かなかったりするなら、意味がない。

ですから、この記事に私が書くことは、
合う人と合わない人がいると思います。
もしできそうだな、と思われたら、参考にしてください。

_____________________________

英語学習の「三大ストレス」

私はこれまで、たくさんの英語学習者の方と出会ってきました。
そして見えてきたのは、多くの学習者がつまずく理由は、
驚くほど共通しているということです。

それは、
自信がない
時間がない
続かない
の「三大ストレス」です。

これらは、努力や能力の問題というより、
環境ややり方の影響が大きいように思います。

そこで、私の経験を踏まえて、
「これは本当に効く」と感じている、
定番三大ストレスを軽くする方法を三つお話しします。

_____________________________

① 自信をつける一番の近道は「発音」

理由は3つ。
1. 自分の発音が好きになる。
2. 発音がいちばん簡単。
3. 単語やフレーズが、覚えやすくなる。

1.自分の発音が好きになる。

昔々、NHKの英会話番組の講師に、
パトリシア・エリオットという人がいました。
中学生だった私は、この人のアメリカ英語の発音にすっかり憧れてしまって、
ただもうすべてまねをしていました。

important のまんなかの t を飲み込むのに気づいた時のおどろき、
それを自分でも言えるようになった時のよろこびを、
はっきり覚えています。

自分の発音が好きになると、
英語を声に出すことが好きになるから、
音読もスピーキングも好きになる。

そして英語を話している自分が好きになる。
これはパワフルです。

2.発音がいちばん簡単

私自身は、発音がいちばん取り組みやすいと感じています。
もちろん、これは耳で聞くことを前提にした話ではありますが。

英語に限らず、言語との関わり方は人それぞれで、
聞く・話すことを中心にしない学び方が合う方もいらっしゃいます。
ここでお伝えしているのは、あくまで私自身の経験の一つとして、
参考になればという気持ちです。

「ネイティブと同じ発音しないといけない」と考えると、
誰にとってもむずかしいです。

でも「自分の発音て、わるくないかも」と思えるという基準に目標をおきかえてしまうと、
ずっと楽になります。

じつは語彙よりも文法よりも、
発音の方がずっと勉強量が少なくてすむのです。

ネイティブの子供でも、英語を学んでいる日本人の子供でも、
単語はほとんど知らず、文法は何も知らなくても、
発音はできてしまいます。

それに比べて、英単語の数は、限りなくあります。
基本的な日常会話でも、最低 1000 から 1500 語は必要です。

英文法は中学・高校レベルだけでも、
時制、助動詞、受動態、仮定法、関係詞、比較、分詞構文……
学習項目は軽く 50〜100 項目以上 あります。

英語の「音素」は、
• 母音:およそ 15〜20 種類
• 子音:およそ 24 種類前後
合わせても、44 くらいです。

比較的、量が少ないと言えます。
発音が近道、というのは、コスパと効率の話でもあるのです。

3. 単語やフレーズが、覚えやすくなる

発音が整ってくると、
英語の抑揚(メロディー)やリズムも身についてきます。
そのため単語やフレーズも覚えやすくなるようです。
五線譜の上に書かれた音符を見るだけで、
音楽が聞こえてくるのに似たような感じかな、と思います。

_____________________________

② 時間がないなら、「空間」を英語で満たす

スキマ時間を使った学習をやってみたことはありますか。
どうだったでしょうか。
私は正直にいうと、忙しくてスキマ時間すら見つかりません。

「スキマ時間」すらないときでも、
スキマ空間」はあります。24/7 (twenty-four seven) あります。
(英語でいう24/7 とは、24時間週7日間、いつでも、という意味です。)

スキマ空間を英語で満たしてしまうと、
英語が「特別な時間のもの」から、「日常の風景」になります。
そして脳は、いつも視界に入ってくるものを、大切な情報だと判断します。

「英語の日常風景」を作るのは、楽しいです。
すきなもの、興味のあるもの、心ひかれるもの、
それらの英語版を、その辺にたくさん置いておくのです。

  • 好きなテーマ(園芸、編み物、キルト、ヨガ、カクテル、インテリア、なんでも構いません)の英語の雑誌や本を、リビングに置く
  • キッチンに、クックパッドの英語サイトでみつけたレシピを貼る
  • 冷蔵庫にメモを貼って、補充しなくちゃいけない食材を英語で書いておく
  • 洗面所の鏡に、付箋に書いた大好きな単語やフレーズを貼る

私は、A.A.Milne の書いた「くまのプーさん」の原文が大すきで、
いつも手元に置いていました。
それをまた引っ張り出して、今ベッドのそばに置いてあります。

すてきな言葉がたくさんあるんです。
その一つを紹介させてください。

   What day is it?” asked Pooh.
   “It’s today,” squeaked Piglet.
   “My favorite day,” said Pooh.

_____________________________

③ 続けるには、英語を使う必要をつくりだす

アメリカに、マーサ・グレアムというモダンダンスの先駆者がいました。
マーサの、96歳で書き上げた自伝「血の記憶」のなかに、
次のようなことばがあります。

   Ambition is not enough;
   Necessity is everything.
   (野心だけでは足りない。本当に必要なのは“必然”だ。)

もう一つ、紹介したい言葉があります。
中津燎子の名著「なんで英語やるの?」より。

彼女は、英語を習ったのは「飯のタネだったから」と言い、
先生に目的を聞かれて、ためらいながらも、ついに、
「けんかに勝ちたいからです」と言ってしまう。
「仕事場の直接監督にあたるアメリカ女性に対してけんかを売るために」
だというのです。

私も、自分の経験から思うのは、
何かを続けることができるのは、
モチベーションでも、やる気でも、目標でもなくて、
「必然性」
だということです。

だから、必然性を作っていく、という考え方もあります。

英語を使わざるを得ない状況を作り出すために、
もし可能なら、英語を使う場を自分で作ってみるのも一つの方法です。

たとえば、
• オンラインで海外の人に日本語、日本料理、日本のクラフトなどを教える
• 近所の子どもに英語を教える
• 得意分野のFacebookグループを立ち上げ、海外に向けて英語で情報発信を始める

完璧にできるのを待っていたら、一生できないので、
とにかく始めてしまう。
答え合わせはあとまわしで。

何かができる人とできない人の差は、
そんな「ほんの小さな決断の勇気」だけだと思います。

_____________________________

むすび

自信がない、時間がない、続かない、の
「英語学習三大ストレス」を軽くする方法を
私の経験をもとに、お話ししました。

ここまで読んでくださったあなたに、
少しでも参考になればうれしいです。

英語を通して、
あなたの人生がより豊かになりますように、
そしてあなたの世界が広がっていきますように。